「家飲み」も定着しつつある昨今ですが、家での晩酌となれば,気分を変えて今まではあまり飲まなかったお酒も色々試してみたく思いますよね。
家でも外でもビール!って方もいらっしゃるかもしれませんが、「無色透明の日本のお酒」も実に味わい深くて良いものです!
ただ、日本酒、泡盛そして焼酎など日本酒一つをとっても色々種類がありそうですよね。そこでここでは日本酒・泡盛・焼酎の違いなどについて紹介したいと思います。
日本酒初心者の方にも分かりやすくお伝えできればと思います。
日本酒・泡盛・焼酎の違い
まずは日本酒・泡盛・焼酎の違いについてです。泡盛は酒税法上は焼酎に含まれていますが,焼酎よりも濃厚で香りが強いイメージがありますよね?
そこでここからはそれぞれの味、度数、飲み方の違いを紹介したいと思います。
①:味の違い
”日本酒”の味を表現するのによく使われるのは、「さっぱり」「さわやか」「コクがある」であったり,「甘口」や「辛口」が多いと思います。日本酒は独特のクセがなく、また、味がしっかりしているので、先述したような表現ができるお酒です。
一方、泡盛や焼酎は独特のクセがあるものも多いです。チューハイに使われる焼酎はクセがなくさっぱりしていますが,原料の香りが強いものも多いです。
例えば、芋焼酎では特有のクセのある香りを「芋臭い」と表現するくらいですが、飲んでみると日本酒よりすっきりするものが多いかな?と思います。
また,泡盛は個性的な味とよく言われていて、甘みが強い香りであることが特徴です。そしてアルコール度数が他より高めなので様々な飲み方をする場合も多いですよね。
カクテルベースとして飲まれることも多いので,味のバリエーションも豊富です。
②:度数の違い
アルコール度数は酒税法によって名乗る分類が異なるようです。
(詳しくは→こちらを参考にして下さい^^)
日本酒は22度未満で、15度前後のものが多いです。市販されている焼酎は20~25度のものが多いですよね。泡盛は先ほど紹介したように,20~44度までと度数高めなんです。
③:飲み方の違い
日本酒といえば,冷やしたり燗にしたりと温度変化を楽しむことが一般的で、ストレートではないでしょうか。最近は日本酒を使ったおしゃれなカクテルもあるようですね。
泡盛や焼酎はアルコール度数が高いため、ロックもありますが、割る飲み方が多いですよね。チューハイなどが代表的ですね。
日本酒・泡盛・焼酎の”酔い方”の違い
日本酒での酔い方
日本酒は焼酎よりも酔いやすいというのは本当のようです。
焼酎よりも度数が低く、飲みやすい日本酒も多いので、グイグイとすすんでしまうこともありますし、勧められ飲んでしまうこともあります。が、日本酒は悪酔いもしやすく,酔い潰れることもあるのです。
アルコール度数が低くても酔わないわけではありませんよね。また,温めた燗酒は温められたアルコールが素早く体に吸収されるので,酔いがはやく回ります。
日本酒は量を飲むより香りや味を少量で楽しむいわゆる利き酒を行うつもりでいると安心して飲むことができますよ。家のみが主流の今、一度自分の日本酒の限界を知っておくのも良いかもしれませんね。
泡盛での酔い方
アルコールが純粋であればあるほど二日酔いしにくいと言われていますし、メタノールの含有量が少ない蒸留酒も二日酔い予防に適したお酒と言われています。
これらに当たるのが焼酎や泡盛等ですので日本酒よりは酔いにくいと理屈上は言えそうですね。しかし、泡盛はカクテルベースで飲むことも多くお酒と一緒に食べる食事から糖分なども摂取するため、酔いにくいお酒とは言い難いのが理屈だそうです。
焼酎での酔い方
焼酎も泡盛と同じで酔わないわけではありませんが、酔いが覚めやすいと感じる人が多いようです。焼酎は割って飲むため、飲んでいる量のわりにアルコール成分が少ないというのもあるかもしれませんね。
日本酒・泡盛・焼酎の作り方の違い
先ほど二日酔い予防に適したお酒は蒸留酒と出てきました。これがお酒の作り方の違いに関係しています。
「日本酒」の作り方
日本酒は醸造酒というお酒で、米と米麹と水を原料としてアルコール発酵させたものです。ちなみにビールやワインも醸造酒になります。
日本酒は糖化と発酵が同時に行われる平行複発酵という高度な醸造方法で作られています。この製造工程で原料の不純物がアルコールに混ざるため酔いやすいお酒になると言われています。
不純物というと聞こえはよくありませんが、このおかげで風味豊かなお酒になっているんです。
「泡盛」の作り方
泡盛は一部を除きタイ米と黒麹菌を用いて、仕込みは一度だけ単式蒸留器で蒸留したものが泡盛の大きな特徴となります。この原料や製造工程によって泡盛独特な風味が得られるのです。
(つまり泡盛と日本酒の原料は米ということですね。)
「焼酎」の作り方
焼酎も泡盛と同じく蒸留して作りますが、穀類や芋類の他に国税庁長官の指定する物品を原料に加えたりすることもあるそうです。
泡盛も焼酎も製造工程で不純物が混じりにくいので、日本酒より酔いにくいと言われているのですね。
まとめ
今回はお酒の気になる違いについて紹介しました。日本で作られている透明なお酒ですが、味も度数も製造工程も異なるものです。
家飲みだからこそ普段飲まないものでも楽しんでみるのも良いかもしれませんね。また、これらのお酒はアルコール度数が高いので賞味期限が基本ありません。そのため長期保存することも可能です。
種類によっては保存して熟成すれば旨味が増すものもありますしね。我が家には少しずつ色々な瓶が増えていってますよ。並んでいるお酒を見るだけでも楽しめます^^
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